アルカリ性コンクリートは、経年による様々な環境の変化の影響を受け、徐々に中性化していきます。
中性化が鉄筋まで進行すると、腐食・錆び・膨張を起こしコンクリートにひび割れを発生させます。
コンクリート内部の中性化深度を可視できるフェノールフタレインを使用し中性化状況を調査します。
中性化していないコンクリートは赤褐色に、中性化しているコンクリートは無色のままとなります。
変色の境界深度が中性化深度です。
計算式を用いれば、今後の中性化深度を算出できます。
調査法は主に2種類あり、コンクリート片を抜き取るコア抜き方法と、
ドリルで削孔しその削り粉をフェノールフタレイン溶液に浸けた濾紙に受け、
変色の有無で調べる方法があります。(非破壊検査ではありません)